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ガソリン税の暫定税率が復活しレギュラー1リッター当たり160円に迫ってきました。暫定税率はガソリン税(揮発油税)だけでなく自動車取得税や重量税などにも当てはまり、もちろんこちらも復活です。今回の騒動はまったく迷惑な話でしたが、かと言ってマスコミや民主党が煽っているように「ガソリン増税でゴールデンウイークが台無し」などという論調もアホらしい。GWに車で出かける人のガソリン代など知ったこっちゃない。 もちろん安いに越したことはないのですが、私たちは背後にエネルギー問題や環境問題、経済問題があり、単純な話ではないことは知っています。もともと暫定税率は1973年の石油ショックを機に燃料消費を抑制するために導入されたものなので、当初の目的は良かったのです。しかしそれがいつの間にか特定の人の利益に当てられていたから今回の騒動になりました。 ![]() さて今回は日本の石油はすべて海外に依存していることを思い出してみます。しかもそのうちの90%がサウジアラビアやイランなどの中東であり、タンカーで3週間かけて運ばれています。この地図は茂木源人著「絵で見る石油ビジネスのしくみ」という本から引用したもので、ペルシャ湾から日本までの航路を示しています。最近このルート(シーレーン)が脅かされています。 ペルシャ湾は政情が不安定でここをタンカーが通るのは常にリスクがあります。イラン・イラク戦争の時にはタンカーが攻撃され、イランが中国製ミサイル「シルクワーム」を配備したため、それまで間接的に武器の供与などによってイラクを支援してきたアメリカの直接介入を招きました。 最近では4月21日にはサウジアラビアの南側に位置するイエメン沖で日本郵船タンカーが襲撃されました(ただしこれは紅海を通るルートと思われます)。ロケットランチャーで攻撃してくる相手に対して日本の対抗策はなんとサーチライトです。 シンガポール沖、マラッカ海峡では海賊が出ます。昨年1年間で37件も海賊事件が起きました。最近では3月に日本のタグボート「韋駄天(いだてん)」の船長が拉致されました。海賊に対してもやられっぱなしのようです。 そして台湾、沖縄沖のルートは中国が常々領有権を主張している海域です。中国はここを通って太平洋をアメリカと半分ずつ東西で管理しようと提案していますが、もしそうなったら日本のタンカーは毎回中国にお伺いを立てなければ通ることができません。これに対しても言われっぱなしです。 途中インド洋をすっとばしました。ここには海上自衛隊が派遣されていますが、目的は「テロ対策支援」であってシーレーンを守るためではありません。実は間接的にシーレーンを守っているのですが、アメリカの手伝いをするだけなら撤退するべきという風潮が広がりました。日本が抜けた穴を中国が狙っているとも言われています。 このように見てみると、日本に石油が運ばれているのは運次第、ラッキーだと言っても過言ではありません。結論を言うと、石油にかける税金を使って省エネ、代替エネルギー開発に投資し、一方で現在のエネルギー源である石油を安定供給するためにもっとコストをかけるべきなのです。 茂木源人氏はこのように書いています。 原油価格が高騰するたびに、今度こそ石油の資源量節約が市場に反映されている結果だとして、石油の生産量のピークがすぐにでも来るような議論が沸き起こりますが、資源量に関する情報の透明性と制度からいって、このロジックには明らかな矛盾があります。 今まさに、原油価格が高騰に原因はこれまでと違って資源量というよりリスクであって、リスク低減と分散にコストをかける時が来たということでしょう。 民主党やマスコミは税金の使い道に対してもっと圧力をかけるようアピールするべきだと思うのですが、低レベルな煽りで政府を転覆させることにしか興味が無い。そんな古臭いサヨク思想にみんなウンザリしているのです。 参考ニュース記事: マラッカ海峡でまた海賊、日本船から現金 けが人はなし http://www.asahi.com/special/050315/TKY200504010300.html 原油価格、安定調達にも懸念 タンカー襲撃 http://sankei.jp.msn.com/life/environment/080421/env0804212026004-n1.htm 日曜日の政治用語解説 暫定税率 http://allabout.co.jp/career/politicsabc/closeup/CU20080120A/ 絵でみる石油ビジネスのしくみ (絵でみるシリーズ)
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